フライパンに油をひいて十分に熱し、溶き卵を流しいれる。
「ジューッ!パチパチパチ!」
卵のふちはカリカリに揚がり、内側では白身がブクブクと泡立ち大きくなってゆく。なんだか海底火山で島が誕生しているような景色。
卵に火が通ったところで、細切りにしたケールを入れていゆく。
こんにちは、きおっちょら農園です。
ケールと卵の炒めものは大好きなレシピのひとつですが、この「卵焼き」に関する論文をみつけたのでご紹介します。
その論文というのが、こちらです。
参考 卵焼きを毎日食べた子どもは、生卵アレルギーを早く克服できた。European Journal of Pediatrics
2008年から2014年にかけて卵アレルギーと診断された70人の子どもについて、
- 加熱した卵(生卵だけNG)を食べ続けた子ども33人
- 加熱した卵(生卵だけNG)も避けるように言われた子ども16人
- 加熱した卵にもアレルギー反応があり食べられない子ども21人
の経過観察したところ、加熱した卵を食べ続けた子どもたち33人は、生卵に対する耐性をかなり早く得ることができたそうです。
参考までに、卵アレルギーは
- 卵白のアレルゲンが主原因
- 加熱することでアレルゲン性が低下する
- 魚卵は、鶏卵とはアレルゲンが異なるため除去する必要はない
というもので、生卵はダメだけど、加熱すれば食べられる子どもたちがいます。
ただ、加熱した卵が大丈夫でも、保育園や学校の給食では事故防止のために、厚生労働省から完全除去するように指導されているので、家庭で実践するほかありませんね。
また「スポンジケーキは加熱してあるから大丈夫!」と思ったら、ケーキをコーティングしていたクリームに卵が入っていてアレルギー反応が出てしまった。
などの事故もあるようなので、くれぐれも気をつけて。
ということで、「生卵だけNGな卵アレルギーの子は、加熱した卵を毎日食べることで生卵のアレルギーを早く克服できるかも。」というお話でした。
アレルギーの悩みが、少しでも減りますように。