はじめに
野菜の王様といわれている「ケール」。
ケールに注目するようになった理由が、体や肌を酸化から守ってくれる
- βカロテン(ビタミンA)
- ビタミンC
- ビタミンE
といった抗酸化ビタミンと、骨を健康にする
- カルシウム
- マグネシウム
といった骨太ミネラルが豊富に含まれていることでした。
つまりケールは老化や肌のハリはもちろん、骨粗しょう症にも役立ち、美容と健康の両方に効果的な野菜だと知ったのです。
ケールは、アンチエイジング(若返り)効果の高いスーパーフード。
実際のところ他の野菜と比べてどうなのか、抗酸化ビタミンと骨太ミネラルは多いのか。
野菜を
- 根菜
- 果菜
- 葉菜
の3種類にわけて、それぞれケールと栄養比較を行ってみました。
ケールと根菜の栄養比較
根菜から選抜したのは、
- だいこん
- にんじん
- じゃがいも
- かぶ
- ごぼう
- さといも
- れんこん
- さつまいも
以上、8種類の根菜とケールの栄養価を比べてみました。
※根菜は「生・皮付き(ごぼう、さといも、れんこんを除く)」で栄養価を算出。
抗酸化ビタミン
(100gあたり) | βカロテン (ビタミンA) | ビタミンC | ビタミンE |
ケール | 2,900μg | 81㎎ | 2.4㎎ |
だいこん | 0μg | 12㎎ | 0㎎ |
にんじん | 8,600μg | 6㎎ | 0.4㎎ |
じゃがいも | 2μg | 28㎎ | 0㎎ |
かぶ | 0μg | 19㎎ | 0㎎ |
ごぼう | 1μg | 3㎎ | 0.6㎎ |
さといも | 5μg | 6㎎ | 0.6㎎ |
れんこん | 3μg | 48㎎ | 0.6㎎ |
さつまいも | 40μg | 25㎎ | 1.0㎎ |
代表的な根菜とケールの抗酸化ビタミンを比べてみたところ、
- にんじんが、βカロテンでのみケールに勝る
という結果でした。
一般的な根菜では、抗酸化ビタミンはケールの圧勝のようです。念のために、にんじんについては骨太ミネラルもケールと比べてみましょう。
骨太ミネラル
(100gあたり) | カルシウム | マグネシウム |
ケール | 220㎎ | 44㎎ |
にんじん | 28㎎ | 10㎎ |
カルシウム、マグネシウムともに、ケールの圧勝でした。
骨粗しょう症の予防にも、一般的な根菜よりも、ケールが優れているようです。
つづいては、果菜とケールを比べてみましょう。
ケールと果菜の栄養比較
果菜から選抜したのは、
- トマト
- ナス
- かぼちゃ
- きゅうり
- ピーマン
- ブロッコリー
- カリフラワー
- オクラ
以上、8種類の果菜とケールの栄養価を比べてみました。
抗酸化ビタミン
(100gあたり) | βカロテン (ビタミンA) | ビタミンC | ビタミンE |
ケール | 2,900μg | 81㎎ | 2.4㎎ |
トマト | 540μg | 15㎎ | 0.9㎎ |
ナス | 100μg | 4㎎ | 0.3㎎ |
かぼちゃ | 4,000μg | 43㎎ | 4.9㎎ |
きゅうり | 330μg | 14㎎ | 0.3㎎ |
ピーマン | 400μg | 76㎎ | 0.8㎎ |
ブロッコリー | 810μg | 120㎎ | 2.4㎎ |
カリフラワー | 18μg | 81㎎ | 0.2㎎ |
オクラ | 670μg | 11㎎ | 1.2㎎ |
代表的な果菜とケールの抗酸化ビタミンを比べてみたところ、
- かぼちゃが、βカロテンとビタミンEでケールに勝る
という結果でした。
また、
- ブロッコリーは、ビタミンCでのみケールに勝る
という結果でした。
一般的な果菜では、かぼちゃを除いて、抗酸化ビタミンはケールの圧勝のようです。
そのため、かぼちゃに加えて、念のためにブロッコリーも骨太ミネラルをケールと比べてみましょう。
骨太ミネラル
(100gあたり) | カルシウム | マグネシウム |
ケール | 220㎎ | 44㎎ |
かぼちゃ | 15㎎ | 25㎎ |
ブロッコリー | 38㎎ | 26㎎ |
カルシウム、マグネシウムともに、ケールの圧勝でした。
骨粗しょう症の予防には、一般的な果菜よりも、ケールが優れているようです。
比べたところ、
- 抗酸化ビタミンは「かぼちゃ」
- 骨太ミネラルは「ケール」
という結果になりました。ただ、
- ケールは抗酸化ビタミンも豊富
- しかし、かぼちゃは骨太ミネラルが少なすぎる
という状況をみると、アンチエイジング(若返り)効果を求めるならば、ケールを中心に食べた方が良さそうですね。
つづいては、葉菜とケールを比べてみましょう。
ケールと葉菜の栄養比較
葉菜から選抜したのは、
- ねぎ
- しゅんぎく
- レタス
- キャベツ
- こまつな
- たまねぎ
- セロリ
- ほうれんそう
- はくさい
以上、9種類の果菜とケールの栄養価を比べてみました。
抗酸化ビタミン
(100gあたり) | βカロテン (ビタミンA) | ビタミンC | ビタミンE |
ケール | 2,900μg | 81㎎ | 2.4㎎ |
ねぎ | 83μg | 14㎎ | 0.2㎎ |
しゅんぎく | 4,500μg | 19㎎ | 1.7㎎ |
レタス | 240μg | 5㎎ | 0.3㎎ |
キャベツ | 50μg | 41㎎ | 0.1㎎ |
こまつな | 3100μg | 39㎎ | 0.9㎎ |
たまねぎ | 1μg | 8㎎ | 0.1㎎ |
セロリ | 44μg | 7㎎ | 0.2㎎ |
ほうれんそう | 4,200μg | 35㎎ | 2.1㎎ |
はくさい | 99μg | 19㎎ | 0.2㎎ |
代表的な葉菜とケールの抗酸化ビタミンを比べてみたところ、
- しゅんぎくが、βカロテンでのみケールに勝る
- こまつなが、βカロテンでのみケールに勝る
- ほうれんそうが、βカロテンでのみケールに勝る
一般的な葉菜では、抗酸化ビタミンはケールの圧勝のようです。念のために、しゅんぎく・こまつな・ほうれんそうについては骨太ミネラルもケールと比べてみましょう。
骨太ミネラル
(100gあたり) | カルシウム | マグネシウム |
ケール | 220㎎ | 44㎎ |
しゅんぎく | 120㎎ | 26㎎ |
こまつな | 170㎎ | 12㎎ |
ほうれんそう | 49㎎ | 69㎎ |
代表的な葉菜とケールの骨太ミネラルを比べてみたところ、
- ほうれんそうが、マグネシウムでケールに勝る
という結果となりました。
- 抗酸化ビタミンは、ケールの圧勝
- 骨太ミネラルは、ケールとほうれんそうが互角
という状況をみると、葉菜においても、アンチエイジング(若返り)効果を求めるならばケールを選んだ方が良さそうです。
ケールと野菜の栄養比較【まとめ】
ご覧のように、ケールと25種類の根菜・果菜・葉菜の栄養を比べてみました。
その結果、アンチエイジング(若返り)効果を求めるなら、
- 根菜よりも、ケール
- かぼちゃを除き、果菜よりもケール
- 葉菜よりも、ケール
という内容に。
かぼちゃは、抗酸化ビタミンは豊富なものの、骨太ミネラルが少なすぎるため、総合的な栄養バランスを考えると、
アンチエイジング(若返り)にはケール
という印象を持ちました。
皆さまは、どのようにお感じになられたでしょう?
我が家はこれからも、野菜の王様「ケール」を愛用していきまーす!