ケールの若返り効果にすっかり夢中になった我が家。
ケールとは?味・栄養・レシピ(青汁、サラダ、チップス)のご紹介!
料理はもちろん、青汁やグリーンスムージーにしてケールを利用している中、大麦若葉という植物に興味を持ちました。
大麦若葉って、青汁によく使われてますものね。
そもそも大麦若葉とは
大麦若葉の概要
青汁の原材料としても有名な大麦若葉。
もともと青汁の歴史はケールからはじまりましたが、大麦若葉が青汁につかわれるようになると、栽培のしやすさからすぐに広がって人気の青汁素材になったようです。
青汁として利用される以前は、家畜のエサ(牧草)としての利用が一般的だったそう。
大麦若葉の歴史
現在栽培されている大麦品種は、イラク周辺に自生している二条大麦に似た野生種から改良されたもので、一万年前にはすでに栽培が行われていました。
一万年前の日本は縄文時代、そんな時代から栽培が始まっていたとは驚きですね。
古代エジプトではパンを焼くのに大麦をつかい、ヨーロッパでも重要な穀物でしたがグルテンが少ないため、小麦が利用されるようになったそうです。
そのため、大麦は醸造や飼料用が中心となっていきました。
参考
古代エジプト人は大麦を発芽させて熱すると甘くなることを知っていたキリンビール大学
日本には3世紀頃に伝わり、奈良時代には広く栽培されるようになったようです。
大麦若葉の栄養成分とは
検索結果の情報
大麦若葉の栄養成分を検索したところ、
ビタミンB群やビタミンE、β-カロテンなどのビタミン類、カルシウムや鉄分、マグネシウムなどのミネラル、また食物繊維が豊富なほか、体内で大切な働きをする酵素が含まれるといわれています。
こうした情報を目にしましたが、情報源は不明です。
公的機関の情報
また、文部科学省が管理している栄養成分データを確認しても、
大麦若葉の栄養成分は調査対象ではなく、公的な情報はありませんでした。
大麦若葉は有用な食材としては認識されていないようです。
そういえば大麦若葉って、野菜として流通しているのを見たことがありませんよね。けれど、青汁になるとよく見かける不思議な植物、大麦若葉・・・。
大麦若葉青汁の効果効能
大麦若葉青汁のSOD酵素
大麦若葉の栄養成分について客観的な情報がないにも関わらず、大麦若葉をつかった青汁効果については様々な情報を目にしました。
たとえば、大麦若葉青汁の「SOD酵素(活性酸素除去酵素)」効果など。
- 生活習慣病予防
大麦若葉青汁にはSOD酵素がたくさん含まれているので、動脈硬化や高血圧、糖尿病といった生活習慣病を防いでくれます! - 細胞の活性化
大麦若葉のSOD酵素が細胞やDNAを活性酵素から守ってくれるため、老化現象や病気を未然に防いでくれます!
なんでしょうね、この怪しさ。
ダマされて買わされないか、田舎のおじいちゃん、おばあちゃんが心配になります。
SOD酵素とは
そもそも、なんですが。
酵素の健康話を見ていて、いつも思うのが
- 酵素って、つまりタンパク質なのに。
という事なんですよね。
そのため、大麦若葉青汁のSOD酵素もタンパク質のひとつです。つまり、タンパク質(SOD酵素)は胃や腸で消化されて吸収されるってこと。
大麦若葉青汁の効果とは
SOD酵素はタンパク質なので、消化・吸収されます。
骨や血管、臓器、肌、髪の毛や爪にいたるまで、体のほとんどはタンパク質でできているので、SOD酵素は消化吸収されたあと、体のどこかに組み込まれます。
それって、肉や魚、大豆などでタンパク質を補うのと変わりません。
ダメじゃん、SOD酵素。
大麦若葉の青汁を飲むくらいなら、お豆腐を食べたほうが良くないですか?
青汁効果を期待するなら
大麦若葉を調べて気がついたのは、野菜として流通しておらず、粉末しかないこと。
大麦若葉の粉末青汁のなかには「低温加工で栄養素が壊れていない」ことをウリにしている商品もありましたが大嘘です。粉末の時点で、熱や酸素による影響を受けています。
粉末青汁は、あくまで栄養補助として利用するもの。
それは、大麦若葉の青汁も例外ではありません。
もし青汁に効果を期待したいなら、生搾りしかありません。
しかし冷凍青汁は生搾りではないのでご注意を。冷凍青汁は法律上「清涼飲料水」に分類されるため、加熱しなければ販売できません。
青汁効果を得たいなら、「生葉」か「冷凍」で購入して青汁をつくりましょう。