栄養豊富なケールの青汁が「効果なし」と感じてしまう原因

ケール青汁の効果効能についてまとめています。

  • 口コミの青汁効果って本当なの?
  • 青汁を飲んでも効くわけないでしょ!
  • 青汁の効果的な飲み方ってあるの?

という心配をされている方に向けて情報をまとめました。

補足:記事の信頼性

気がつけば15年以上、ケール青汁を愛飲しながら製造販売してきました。青汁効果の基本や飲み方を知って欲しくて情報をまとめています。

「ケール青汁」の効果効能

効果効能について

私たちが考える「ケール青汁の効果」は、たったひとつ。

それは、日本人の深刻な栄養不足(野菜不足)を解消できることです。

ケール以外にも、大麦若葉や明日葉、長命草、桑の葉、熊笹などの青汁素材があります。

しかしケールほど、信頼のおける客観的な情報(栄養効果)があり味もおいしく食べやすい野菜は見たことがありません。

日本人が不足しやすい栄養素

厚生労働省が公表している、

を確認すると、ほとんどの年代で栄養不足な状況にあることが分かります。

とくに、

  • ビタミンA
  • ビタミンD
  • ビタミンC
  • カルシウム
  • 食物繊維

の栄養不足は深刻です。

魚介に含まれるビタミンDをのぞき、不足しがちな栄養素の多くが野菜でおぎなえるため、野菜350gを目標にした食生活の改善が望まれています。

しかし、野菜であればなんでも良いわけではありません。

ケールの栄養価

なぜなら、野菜によって得意とする栄養素が異なるからです。栄養豊富な野菜の栄養価をいくつか比べてみると、

※成分量が多い栄養素は、黄色の背景にしています。
※成分量が少ない栄養素は、水色の背景にしています。

100gあたり ビタミンA ビタミンD ビタミンC カルシウム 食物繊維
オクラ 60μg 7mg 90mg 5.2g
かぼちゃ 330μg 32mg 14mg 4.1g
ゴボウ 0μg 3mg 46mg 5.7g
小松菜 260μg 21mg 150mg 2.4g
にんじん 720μg 6mg 28mg 2.8g
ピーマン 33μg 76mg 11mg 2.3g
ブロッコリー 69μg 55mg 41mg 4.3g
ほうれん草 450μg 19mg 69mg 3.6g

※にんじん、ピーマンは生野菜、それ以外はゆで野菜として計算しています。
※日本食品標準成分表(文部科学省)の栄養値を使用しています。

ご覧のように、魚介に含まれるビタミンDをのぞいて、それぞれ野菜によって得意・不得意が分かれます。

しかしケールは、

100gあたり ビタミンA ビタミンD ビタミンC カルシウム 食物繊維
ケール 240μg 81㎎ 220㎎ 3.7g

日本の食生活で不足しやすい栄養素が、バランスよく、豊富に含まれています。

ケール青汁の効果

日本人に不足しがちな栄養素が得意なケール。

いろんな素材を利用した青汁がありますが、ケール青汁ほど日本人が不足しやすい栄養素を手軽におぎなえるドリンクはないと考えています。

ただし、すべての青汁でこうした効果が得られるわけではなりません。なぜなら、作り方で青汁効果は変わるからです。

そのため、

  • 青汁効果があった!
  • 青汁効果はなかった。

といった声に分かれているのだと考えています。

「効果なし」青汁の特徴

粉末青汁の場合

「飲みやすい青汁なら、手軽に栄養がとれる。」

そう考えている方は多いでしょう。しかし、多くの粉末青汁に「栄養がほとんど含まれていない」ことはあまり知られていません。

じつは有名な粉末青汁ほど、

  • 栄養価のない添加物が主体
  • 添加物の影響で水のように薄い
  • 薄味を補強するために甘味料も添加
  • 色を濃くするために緑茶などで着色
  • 薄くて甘いお茶なので飲みやすい

青汁の姿をした、ほとんど栄養価のない黄緑色の水です。

青汁は本来、戦後の栄養失調に苦しむ人々を救うために生まれた「青葉をすりつぶした飲み物」であり、青汁効果はその体感性によって口コミでじわじわと広がります。

昔は自宅の畑でケールを育て、すりつぶした青汁を飲む方もいました。

そしてキューサイの「まずい、もう一杯!」というCMによって、

  • 「体にいいけどマズイ」というイメージ
  • 「ケール」という栄養豊富な植物

が全国に知られるようになりました。

その「体に良い」イメージを上手に利用して販売しているのが「子どもでも飲みやすい」現在の粉末青汁です。

なぜ、マズイと評判の青汁が飲みやすくなったのか。

それは大麦若葉など青汁素材を変えたからではありません。現在の青汁が飲みやすくなった理由、それは添加物を使うようになったからです。

青汁の原材料に、

  • デキストリン
  • でんぷん
  • 還元麦芽糖
  • 人工甘味料

などと書かれていて、気になったことがある人もいますよね。

添加物は製造コストを下げるメリットもありますが、その反面、添加物ばかりで栄養がほとんどない黄緑色の水になるデメリットもあります。

栄養は失われますが、製造コストは安い。

そうであれば安く販売すればよいのですが、残念ながら現実はそうではありません。

昔の青汁が作りあげた「青汁は体によい」というイメージが消費者に根付いているため、栄養価のない添加物で作りあげた青汁でも、宣伝次第で高くても売れるのです。

青汁は安く作って高く売れる

得られた利益で広告宣伝を打つ

効果のない青汁ばかり有名になる

こうして有名な青汁ほど栄養価が失われ、「青汁を飲んだけど効果がなかった」といった口コミが増えてきました。

冷凍青汁の場合

だったら冷凍青汁を飲めばいいじゃない。

そう考える方もいらっしゃると思いますが、冷凍青汁は「生ではない」ことは理解しておきましょう。

冷凍青汁は、

  • ケール生葉をしぼって、
  • すぐに冷凍した青汁。

と考えている方が多いのですが、これは間違いです。

冷凍青汁の商品カテゴリは「清涼飲料」に属しており、「清涼飲料」はかならず加熱殺菌することが義務づけられています。

加熱により酵素は失われており、あくまでも足りない栄養素をおぎなう健康ドリンク。

それが、冷凍青汁です。

もし非加熱の冷凍青汁が販売されていたら保健所に連絡しましょう。

コールドプレス青汁の場合

最近は低速ジューサーでつくったコールドプレス青汁も販売されています。

コールドプレスとは、低速でゆっくり搾ることで加工温度を上げずに低温でつくりあげる製法で、栄養素が壊れないことが特徴の健康ジュースです。

しかし、この製法には「食物繊維を捨てる」という問題があります。

食物繊維が少ないジュースを飲むと糖分がすぐに吸収されてしまうため、糖尿病や肥満といった生活習慣病リスクを高めることが懸念されています。

「効果あり」青汁の特徴

生青汁の栄養

体への負担もなく、健康効果を得られる青汁。

それは、ケール生葉を高速ミキサーで粉砕した「生青汁」です。

ケール生葉を高速ミキサーで粉砕した生青汁はどれくらい効果があるのか、

  • ケール生葉350g
  • 野菜350g分の市販ジュース

の栄養成分を比較したのがこちらです。

ケール 1日分の野菜
(伊藤園)
野菜一日これ一本
(カゴメ)
エネルギー 98kcal 71kcal 68kcal
糖質 6.6g 14.1g 13.7g
βカロテン 8,000~
15,000μg
4,720~
12,520μg
2,900~
13,000μg
ビタミンC 224~504㎎ 60~155㎎
※ビタミンC添加
非公開
ビタミンE 6.7~12.6㎎ 1.1~4.6㎎ 2.7㎎
ビタミンK 592~1,110μg 3~15μg 11μg
葉酸 336~756μg 10~113μg 10~83μg
カリウム 1,500㎎ 655㎎ 700㎎
カルシウム 770mg 135㎎
※カルシウム添加
39㎎
マグネシウム 150mg 45㎎
※マグネシウム添加
33㎎
2.2~4.2㎎ 0.2~1.6㎎ 0~2.5㎎
亜鉛 0.9~1.7㎎ 0.1~0.6㎎ 0.3㎎
食物繊維 10.4~15.6g 0.9~3.1g 1.1~2.9g

※ケール生葉は、日本食品標準成分表2015年版(文部科学省)を参考に計算。
※野菜ジュースは、公式サイトの栄養成分情報を参考。

ご覧のとおり、野菜ジュースは加工されているとはいえ、おなじ350gの野菜をもとにしたデータとは思えないほどケールの栄養価が優れていることが確認できます。

また丸ごと粉砕することで食物繊維も含まれ、冷凍青汁やコールドプレス青汁で心配される血糖値の上昇も抑えることができます。

生青汁の作り方

生青汁をつくるには、

などの口当たりがなめれなか生青汁をつくれる高速ミキサーがおすすめです。健康のために青汁を飲もうと考えている方は、生青汁もご検討ください。

ただし、ケールは黄色くしおれやすい野菜。

もし継続的に生搾り青汁を楽しみたい方は、当店のケール生葉もご検討ください。

生青汁を作るのが難しい方へ

青汁効果を得るための生青汁。

けれど毎日「生青汁」をつくり続けるのは大変だと感じる方がほとんだと思います。

そうした方のために、粉末青汁も商品化しました。

青汁効果を得るために、できるだけ栄養成分を濃く仕上げました。

  • 露地栽培ケール(自然農法)を厳選
  • 栄養の濃い緑葉の部分だけ使用
  • 使い勝手がいいスティック袋

日本一の青汁を目指して、日本人に不足しやすい栄養素をバランスよく補えるように改良を繰り返しています。

これといって広告宣伝もしていませんし、今後するつもりもありません。

純粋にお客様のクチコミだけで広げています。

ケール青汁の効果【まとめ】

これまでの内容をまとめると、

  • ケールは不足しがちな栄養素が豊富
  • 粉末青汁の多くは栄養が薄められている
  • 冷凍青汁は加熱されていて生ではない
  • コールドプレス青汁は生活習慣病に注意
  • 青汁効果を求めるなら「生青汁」
  • 生青汁が負担な方は「濃い粉末青汁」

青汁効果で、健康な日々をお過ごしいただければうれしいです。

みなさまの青汁生活が、素晴らしいものになりますように。