青汁は、もともと病院給食や学校給食から広がった健康法です。
その後、冷凍青汁や粉末青汁も販売されるようになって、いまでは知らない人はいない人気の健康法となりました。
期待されている青汁効果は、やはり野菜不足の解消。
野菜に含まれるビタミン、ミネラル、食物繊維の不足は、さまざまな健康問題を引き起こす可能性がありますが、日本人の野菜摂取量は、厚生労働省が推奨する1日350gに届いていません。
しかし青汁には、
- 添加物で栄養を失った青汁
- しっかり野菜不足に役立つ青汁
の2種類があることをご存じですか?
まずは、ひとつ質問をさせてください。
↓ ↓ ↓
答えは「B」
Aは、飲みやすいが栄養の少ない青汁に多いタイプ。甘味料や添加物が多いため、色も薄くなりやすい。
Bは、クセは強いが栄養を摂れる青汁に多いタイプ。余計なものを加えないため、色が濃くなりやすい。
じつは以前、国内No.1の青汁企業で働いたのですが、それまで愛飲していた青汁がAタイプの青汁だと分かって悲しくなりました。
それならBタイプの青汁を飲めば野菜不足に効果的、なのですが・・・
青汁効果の高い、「B」タイプの青汁。
しかし、そうした効果の高い青汁に出会うことはなかなか大変です。というのも、たとえば有名な青汁に含まれるビタミンAの成分量は、
ビタミンA | 成分量 |
---|---|
トマト | 1個あたり63µg |
A社青汁 | 1杯あたり4.2µg |
Y社青汁 | 1杯あたり非公開 |
F社青汁 | 1杯あたり36µg |
青汁1杯あたり、ビタミンAはトマト1個分もありません。
それなら小松菜など葉野菜に多いカルシウムはどうでしょう。
カルシウム | 成分量 |
---|---|
小松菜 | 1株あたり85mg |
A社青汁 | 1杯あたり37mg |
Y社青汁 | 1杯あたり9mg |
F社青汁 | 1杯あたり44mg |
青汁は、小松菜1株分のカルシウムもありません。
ブランド力のある青汁であも、悲しいほど効果がない青汁はたくさんあります。
それにしても、青汁に使用される素材はさまざま栄養効果があるとされているのに、どうしてこれほど青汁効果の低いものが多いのでしょうか。
大麦若葉、ケール、明日葉、桑の葉、長命草など。
青汁に使用される原材料の特徴をまとめたのがこちらです。
青汁素材 | 特徴 |
---|---|
大麦若葉 | 大麦若葉はほかの野菜にくらべて、ビタミン、ミネラル、酵素などの栄養素が多いと言われている素材です。 |
ケール | ケールはビタミンA、C、カルシウムをはじめ、ほかの野菜よりも栄養豊富。栄養価の高さからスーパーフードとしても知られている素材です。 |
明日葉 | 明日葉はビタミン、ミネラル、食物繊維などの栄養素のほか、カルコンの健康効果が注目されている素材です。 |
桑の葉 | 桑の葉はビタミンB1やビタミンAなどの栄養素のほか、特有成分デオキシノジリマイシンが注目される素材です。 |
長命草 | 長命草は、ビタミンC、カルシウム、鉄分などの栄養素が栄養素が多いと言われている素材です。 |
一見すると、どれも素晴らしい青汁効果がありそうです。
それなのに、どうして青汁効果に物足りなさを感じるのでしょうか。
最近、いろんな青汁で「無添加」という表現を目にするようになりました。
しかし、青汁の無添加は、添加物を使用していることをご存じでしょうか?
青汁の無添加は「香料」「保存料」「着色料」が入っていないという意味ですが、そうした添加物は青汁では使わないのが常識です。
青汁は、無添加青汁でも「甘味料」「製造助剤」を添加して製造することが一般的となっていて、そうした添加物が青汁効果を失う原因になっています。
でんぷん、デキストリン、還元麦芽糖水飴、増粘剤など
効果の高い青汁を飲みたいときは、原材料を確認して、甘味料や聞いたことのないカタカナ成分(製造助剤)が含まれていない青汁を選ぶことが大切です。
青汁は、サプリメントとは違います。
- 青汁は、いろんな栄養素を摂れる自然食
- サプリメントは、特定の成分を多量にとる商品
青汁効果を求めるなら、青汁1杯あたりの成分量はかならず確認しましょう。
成分量を公開しない青汁は、青汁効果が低い証拠です。
そうした効果の低い青汁ほど、合成ビタミンや機能成分などを添加して特徴付けをします。実際、特定保健用食品の青汁や、機能性表示食品の青汁は、栄養が少ないことが多いです。
青汁は、いろんな栄養素を摂れる自然食。
青汁効果を得るために、青汁1杯で摂れるビタミン、ミネラルの成分量をしっかり確認しましょう。
効果の高い青汁が見つかったら、飲み方も工夫してみましょう。
青汁を飲む時間帯として、朝・昼・夜のそれぞれには以下のようなメリットがあります。
- 朝は栄養素の吸収率が高く、野菜不足に効果的
- 昼は食事の量を調節しやすく、ダイエットに効果的
- 夜は肌の代謝をサポートし、美容に効果的
それぞれのメリットについて、くわしく見ていきましょう。
青汁に含まれるビタミンやミネラルなどの栄養素は、摂取する時間帯によって吸収率が変わります。
朝は栄養素の吸収率が高いため、朝に青汁を飲むことで、青汁に含まれるビタミンやミネラルなどの栄養素を効率よく摂取することができます。
青汁に含まれる食物繊維は、満腹感を得やすくする効果があります。
食物繊維は水分を吸収してふくらみ、胃のなかで長くとどまるため、食欲を抑えることができます。
昼に青汁を飲めば食事量を調整しやすくなり、ダイエットに効果的。体重や体脂肪のコントロールに役立ちますよ。
青汁に含まれるビタミンやミネラルは、ターンオーバーに必要な栄養素。
とくにビタミンCは、コラーゲンの合成に欠かせない栄養素。そして夜は、ターンオーバーが行われる時間帯です。
夜に青汁を飲むことは、ビタミンやミネラルがターンオーバーを効率良くサポートしてくれるメリットがあり、ツヤや潤いを保つことにつながります。
青汁は、どの時間帯に飲むかで得られる効果も変わります。
- 野菜不足を補いたいなら「朝」
- ダイエットに役立てるなら「昼」
- 美容に役立てるなら「夜」
目的にあわせて飲む時間帯を変えてみるものよいでしょう。
ただし、青汁は薬とは違い、栄養バランスを整える自然食品。
毎日、欠かさず飲み続けることの方が大切なため、あまり神経質にならずに青汁をお楽しみください。
青汁を飲むタイミング「朝、昼、夜」ベストな時間帯はこれだ!青汁は、野菜不足や健康維持に役立つ自然食品。
しかし、青汁にもデメリットや注意点があるためご紹介します。
たとえば便秘に役立つ食物繊維も、飲みすぎるとお腹が痛くなったり、吐いたり、下痢になったりすることがあります。
また、血圧コントロールに役立つカリウムは、腎臓の働きが悪いと高カリウム血症になりやすいため注意が必要です。
そして血液を固めるために必要なビタミンKは、ワーファリンなど血液を固まりにくくする薬を飲んでいる人は注意が必要です。ビタミンKが多いと、薬の効き目が弱くなってしまいます。
青汁は、様々な野菜や果物などの植物性の原料を使っていますが、その中にはアレルギーを引き起こす可能性のあるものもあります。
また、甘味料や香料などの添加物にもアレルギーの原因となるものがあります。
青汁を飲む前には、原料や成分を確認して、自分がアレルギーのあるものが含まれていないかチェックしましょう。
青汁は、野菜ジュースよりも糖質とカロリーが極めて少ない飲料です。
とくに野菜ジュースの糖質は、脂肪に変わりやすい果糖のため、肥満や糖尿病を気にしている方は避けている方もたくさんいらっしゃいます。
それに比べて青汁は、糖質もカロリーも低くて健康的。
より健康的に野菜不足を解消するために、青汁はとても役立ちます。
トマトジュースと青汁、野菜不足に効果的なドリンクを調べてみた。毎日2~3杯飲むことをおすすめする青汁もありますが、効果の高い青汁であれば1日1杯で十分です。
青汁は有名ブランドの商品でさえ栄養がないことが多く、野菜不足に役立つ青汁を見つけるのはとても苦労します。
しかし、青汁効果の高いものが見つかれば、これほど野菜不足に役立つものはありません。
青汁1杯あたりの成分量を確認しながら根気よく探し、効果の高い青汁を見つけて野菜不足を解決しましょう。