トマトジュースと青汁、野菜不足に効果的なのはどっちなのでしょうか?
野菜にはビタミン、ミネラル、食物繊維など体に必要な栄養素が豊富に含まれています。そのため不足すると、便秘や肌荒れ、疲労感、免疫力の低下など、さまざまな健康問題を引き起こす可能性があります。
しかし日本人の野菜摂取量は、厚生労働省が推奨する1日350gに届いていません。
今回は、トマトジュースと青汁の栄養成分や効果を比較して、野菜不足に効果的なのはどちらなのかまとめました。また、野菜不足を解消するためのコツやおすすめの商品も紹介します。
野菜不足に悩む方は、ぜひ参考にしてください。
それでは早速、トマトジュースと青汁の栄養成分を比較してみましょう。
なお、それぞれの栄養成分量は「日本食品標準成分表(八訂)」を参考に、トマトジュースは1缶200ml(食塩無添加)市販青汁は1杯分(150~200ml)を粉末3.5gとして算出しています。
栄 養 素 | トマトジュース | 市 販 青 汁 |
---|---|---|
エネルギー | ||
糖 質 | ||
食物繊維 | ||
ビタミンA | ||
ビタミンC | ||
葉 酸 | ||
カリウム | ||
カルシウム | ||
マグネシウム | ||
鉄 |
この表からわかるように、トマトジュースはカリウムが多く含まれています。
また、トマトにはリコピンという赤い色素成分が含まれており、抗酸化作用や美肌効果が期待されています。
一方で、青汁はビタミンCやカルシウムが多く含まれています。
ビタミンCはコラーゲンの合成や免疫力の向上に必要な栄養素であり、カルシウムは骨粗しょう症の予防など強くしなやかな骨をつくるのに役立ちます。
どちらも野菜不足に役立ちますが、トマトジュースはカロリーや糖質がとても多いため、肥満や糖尿病を気にされている方には青汁がおすすめだと言えそうです。
トマトジュースや青汁は、野菜不足を解消するための手軽な方法ですが、それだけでは十分ではありません。
野菜不足を解消するためには、以下のようなコツも実践することをおすすめします。
1日3食のうち、少なくとも2食に野菜を取り入れることで、野菜の摂取量を増やすことができます。
朝食にはサラダや野菜スープ、昼食には野菜たっぷりのサンドイッチやカレー、夕食には野菜炒めや野菜スティックなどを食べるといいでしょう。
野菜を食べる際には、色や種類をできかしこまりました。野菜不足を解消するためのコツの続きを作成します。
野菜には赤や緑、黄色などの色や、葉物や根菜、果菜などの種類によって含まれる栄養素が異なります。
赤い野菜にはリコピンやアントシアニンなどの抗酸化成分が多く含まれており、緑の野菜にはビタミンKやカルシウムなどのミネラルが多く含まれています。野菜を食べる際には色や種類をできるだけ多く取ることで、バランスよく栄養素を摂取できます。
野菜の色や種類を多く取るコツとしては、以下のような方法があります。
- 野菜のサラダやスープを作るときに、色や種類の異なる野菜を組み合わせる
- 野菜の炒め物やカレーなどの料理に、色や種類の異なる野菜を加える
- 野菜のジュースやスムージーを作るときに、色や種類の異なる野菜をミックスする
野菜には、水溶性や熱に弱い栄養素も含まれています。
ビタミンCや葉酸などは水に溶け出したり、熱によって壊れやすいため、野菜を加熱するときには加熱しすぎないことが大切です。
加熱しすぎないコツとしては、以下のような方法があります。
- 野菜を細かく切ることで、加熱時間を短くする
- 野菜を水にさらさないことで、水溶性の栄養素の流出を防ぐ
- 野菜を蒸すや茹でるなどの水分を使わない加熱方法を選ぶ
- 野菜の水分を逃がさないように、ふたをして加熱する
トマトジュースと青汁は、どちらも野菜の栄養を手軽に摂取できる飲み物です。
野菜不足を解消するために、トマトジュースや青汁だけでなく、毎日の食事にも野菜を多く取り入れていきましょう。