人類の歴史上、もっともおいしい美食は「肉野菜炒め」だ。

「炒め」は、若くてフレッシュだ。

人類が火をつかいはじめて生まれた「焼く」にくらべれば、油が安く手にはいるようになって定着した「炒め」の歴史は100年足らず。

ステーキをはじめ、歴史のある「焼く」はお高くとまってる。

野菜炒めをはじめ、歴史の浅い「炒め」は庶民の定食屋。

上から目線のおじさんの「焼く」に一泡ふかすために、「炒め」のフレッシュな力を利用しながら追い抜いてやる。

ポイントは、3つ。

  • 弱火~中火で炒める
  • かつおだしをくわえる
  • 水溶き片栗粉ですこしトロミをつける

本みりん、醤油に仕上げ香味オイル。

調味料にはしっかりこだわること。

たったそれだけで、野心あふれる若い「炒め」は、スーツでビシッと決めた大人の「炒め」へと成長してくれる。

ステーキよ。

どうだ、見たか。

おれが「炒め」だ!

豚タンと小松菜の炒め物。

冬布団にこもりながら窓をながめ、雲ひとつない青空から注がれる陽ざしを浴びて、思わず目をつむるような味。

うまいっ!けれど噛みしめるほど、やさしい。

まちがえて「あったけぇ」とつぶやきそうだ。

調味料さえこだわれば、若い「炒め」も貫禄がでる。

肉野菜炒めは世界一の美食。