ミンチにされた鹿のひき肉をいただいた翌日。

こないだの日曜日、いつものように肉をいただいた。

今回は鹿のミンチ肉、通販で購入した冷凍された1㎏のひき肉。量が量なので日曜日だけで食べきることは出来ず、月曜日そして火曜日とひき肉料理をいただいた。

日曜日は、キーマカレー。

月曜日は、麻婆豆腐。

火曜日は、チリコンカン。

それぞれ国は違えど、おいしく作る基本構造はおなじでスパイスを変えるだけなので失敗がなく、ありがたい。

そして水曜日、朝から横殴りの雨だった。

旅くらいしか趣味といったものがなく、2~3年ごとに住居を変えており、いまは昔の和風建築の家に住まわせてもらっている。

防音も断熱も昔のままなので、梅雨になると畳のカビを気にする必要があるし、冬になるとあまりに寒くて、寝るときは布団のありがたみを痛感する。

家のなかにゲジゲジやコオロギがいるときもあれば、今の季節は庭先でよく大きなムカデが死んでいる。

夜道を運転していると、たまに猪やタヌキとも遭遇する。

うなり声をあげる風の音を聞きながら、コーヒーがしたたる水滴をながめていた時、ふと都市に住んでいたころを思い出した。

雨の音にも気づかず、虫の存在もない、快適な暮らしだった。

コンビニでバイトしていた学生のころは、あふれんばかりに廃棄された弁当や肉の総菜をこっそり鞄にいれてタダ飯を食らっていた。

あのとき「鯖(サバ)がめったに取れない魚だったら高級魚だよな、おいしすぎる。」と思っていたが、こないだ久しぶりに国産の生サバをみたら1匹498円もしておどろいた。

いただいた鹿のひき肉は1㎏1680円、駆除しても買い手がいなくて捨てているジビエだけに、100gあたり168円と格安だった。

安くてうまい肉をいただいた翌日、大粒の雨が屋根をたたいていた。