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鹿児島から東京・横浜へ、ふたたび移住する気がなくなった理由

この日記を書いた人

Hiro Takayama
1980年生。東京農工大卒→上場企業→ベンチャー企業→家族経営ブログ通販。家族生活は田舎の方が便利だと分かり鹿児島に移住。豊かな自然とネットがあれば子育て以上に楽しいものはない。

kanoyasea

2013年に鹿児島へ家族5人移住して、いま何年だろう。

事業がなかなか軌道にのらず、家賃を抑えるために横浜を去って、妻の実家がある鹿児島市内へと移住。高校生まで福岡で育ち、都会へ憧れて東京の大学へ行き就職、そして横浜に生活拠点を移して起業。都会生活の便利さが身にしみていたので、当初は鹿児島での生活も一時しのぎ、仕事も安定したら再び横浜か東京、はたまた福岡へ移り住もうと考えていました。

せっかく住むなら面白くて楽しい街がいいし、横浜や東京、福岡はクオリティが高いモノやサービスにあふれてるから面白いし楽しいはず。だけどまた住もうとは思えないんです。なぜかといえば「面白さ・楽しさ」というものが、モノやサービスのクオリティだけで決まるわけではないと分かったから。

それを教えてくれたのは子どもたち。

鹿児島に来て子どもと一緒にいる時間が増える中で、ふと「テレビをほとんど見なくなった」ことに気がつきました。ネットも楽しいけれど、なんだかんだテレビが持つ「面白さ・楽しさ」のクオリティの高さは際立っていると思う。だけど、なぜかテレビよりも、子どもたちのクオリティが低い話の方が面白いし楽しい。

その時はじめて気がついた、「面白さ・楽しさ」というものは「距離の近さ × クオリティ」なんだということに。

たとえ我が子の話や作品のクオリティが低くても、誰よりも距離が近いから面白いし楽しい。一流店の食事は感動して幸せな気分になれるけど、家族や仲間が作った料理や自分で作った料理がおいしいと、同じくらい感動して幸せな気分になれる。「距離感」というスパイスも知らずに、味付けされてない「クオリティ」だけ味わって「これはコスパが悪い」なんて思ったこともある過去の自分が恥ずかしくなりました。

最高の贅沢は消費ではなく、自分で創作して発表すること。

30代になって、いまさらながらそんな当たり前のことに気がつきました。日々の料理だって日曜大工だって、創作の場は気づかなかっただけで身の回りに転がっているし、創作したモノやコトを発表する場もネットを通じていくらでも転がってるんだね。これまでモノやコトを消費するために稼いでいたけど、稼ぐことよりもまず、腹をくくってのめり込むことが何かを決めるほうが大切なんだと分かりました。

それに気づかせてくれたのは、いなか暮らしのおかげ。何しろ都会に比べれば地方は刺激が少ないから、どうしても自分で刺激を創りだす必要がある。都会のように消費していれば時間が過ぎる世界じゃないんだよね、田舎は。田舎は創作の場であって、都会は発表する場なのかもしれない。

やっぱり、都会はたまに行くのがちょうどいい気がする。

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Hiro Takayama
Hiro Takayama
1980年生。東京農工大卒→上場企業→ベンチャー企業→家族経営ブログ通販。家族生活は田舎の方が便利だと分かり鹿児島に移住。豊かな自然とネットがあれば子育て以上に楽しいものはない。
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