Read Article

ココナッツオイルのダイエット・アルツハイマー効果は言い過ぎ

この日記を書いた人

Hiro Takayama
1980年生。東京農工大卒→上場企業→ベンチャー企業→家族経営ブログ通販。家族生活は田舎の方が便利だと分かり鹿児島に移住。豊かな自然とネットがあれば子育て以上に楽しいものはない。

20150728-1

ココナッツオイルって人気なんですね。

この間、PTAのママ友にココナッツオイルが人気だってことを教えてもらいました(親父なのにPTA役員になったりするもので)。でも、ココナッツオイルについて全く知らないので調べてみました。

ココナッツオイルの成分とは?

文部科学省が監修している食品成分データベースで確認してみると、ココナッツオイルに含まれる栄養成分の特徴は、

  • 成分の84%は飽和脂肪酸
  • 飽和脂肪酸のうち、ラウリン酸を主体に67.5%が中鎖脂肪酸

といった特徴を持つオイルのようです。

ココナッツオイルの効果とは?

ココナッツオイルの主要な効果は、

  • ダイエット効果
  • アルツハイマー予防効果

の2つです。

ココナッツオイルは、ほかにも便秘解消や高脂血症・糖尿病を改善して、心臓血管疾患のリスク低減、免疫力を高める、美白効果などなど、さまざま言われています。

ただ、消費者が期待するような体感性をともなった効果が、ココナッツオイルを食べるだけで得らるなんてないでしょ。青汁の効果・効能にも書きましたが、食品の役割は栄養バランスを整えることであって、症状を改善・緩和することではありません。そもそも、食べるだけで治療効果が得られるなら、製薬企業によってとっくに薬剤化されているはずです。

ココナッツオイルのダイエット効果について

ココナッツオイルの主成分はエネルギーとして消費されやすい中鎖脂肪酸なので、おなじ飽和脂肪酸(バター、ラード、マーガリンなど)の中でも脂肪になりにくい油であることは確かだと思います。「体に脂肪がつきにくい油」としてトクホになっているヘルシーリセッタなどは、中鎖脂肪酸の働きによるものですし。

20150728-2

そのため、バターや牛肉・豚肉の脂、マーガリンなど動物性脂肪が大好きな方が、そうした脂の代わりにココナッツオイルに切り替えたら体重が減るかもしれません。

だけど、牛肉や豚肉の脂の代わりにココナッツオイルを食べるくらいなら、そもそも肉の脂を食べなきゃいいわけで。バターやマーガリンの代わりにココナッツオイルといっても、風味や味わいは全くの別物なので、よほどココナッツオイルが好きじゃない限り単純にバターやマーガリンを制限した方がダイエットには効果的ですよね。

ほかには、ココナッツオイルを利用してケトン体ダイエットで痩せる、というものも見られました。

ケトン体ダイエットとは

脳はブドウ糖をエネルギー源にしていますが、飢餓状態に陥ると脂肪を分解して得られるケトン体をエネルギー源として利用します。ケトン体ダイエットとは意図的に飢餓状態にして、つまり炭水化物を一切取らずに脂肪を減らしていく方法だそうです。

ただ、これだと脳の活動が著しく低下するため、ココナッツオイルに多く含まれる中鎖脂肪酸(中鎖脂肪酸は吸収されてケトン体になりやすい)を補いながら脂肪を減らしていくそうです。

でも炭水化物を一切取らないってめちゃくちゃ苦しいです。だって、それって脳や体が本来エネルギー源としているブドウ糖を断つことであって、死に向かっている状態ですもんね。それが出来る気力や根性があるなら、トレーニングで筋肉量を増やしたほうが健康的で確実に痩せます。それに中鎖脂肪酸だけを目的にするなら、ココナッツオイルよりもMCTオイルの方がいいですよ、中鎖脂肪酸100%だから。

いずれにしてもココナッツオイルをはじめ、中鎖脂肪酸を飲むだけで痩せるなんてことはないよね。

ココナッツオイルのアルツハイマー予防効果について

ココナッツオイルの利用目的として、ダイエットと同じくらい注目されているのがアルツハイマー(痴呆)の予防・改善効果のようです。これは、中鎖脂肪酸オイルを販売している日清オイリオさんが情報をまとめています。

参考:中鎖脂肪酸サロン

中鎖脂肪酸を含むココナッツオイルの摂取により、夫のアルツハイマー病の症状が改善した経験をテーマにした「Alzheimer’s Disease: What If There Was a Cure ?」の著書メアリー・T・ニューポート先生。2013年12月に東京で開催されたMCT研究会主催の中鎖脂肪酸シンポジウムにおいて、ニューポート先生から中鎖脂肪酸の作用とその社会的な意義についてご公演がありました。その一部をご紹介します。

主要なことは、

  • 夫がアルツハイマーを発症した。
  • 薬物治療を続けながらココナッツオイルを摂取した。
  • 摂取後、すぐに手やあごのふるえがなくなり、顔に生気が表れ、ユーモアのセンスが戻り、会話がはずんだ。

といったところで、介護者(奥様)の主観的な見解が多い印象を受けました。薬物治療の効果も大きかったかもしれませんし、ココナッツオイルを信じることで介護者(奥様)の気持ちも救われて、より落ち着いて愛情深く介護できるようになった結果、旦那さんに変化が現れたとも取れる気がしました。

同じく日清オイリオさんは作用機序についてもまとめています。

参考:中鎖脂肪酸サロン

脳は通常、エネルギー源として「ブドウ糖」を利用しています。しかし、老化の進行や特定の疾病によりブドウ糖がうまく使えなくなります。エネルギー不足になった脳細胞は休眠し、記憶力低下が進行することに。しかし今、ブドウ糖に代わる第二のエネルギー源「ケトン体」が注目を集めています。ケトン体は体内に蓄積された脂肪や食べ物の油脂から肝臓で作られますが、なかでも「中鎖脂肪酸」から効率的に作られることがわかっています。

主要な点は、こんな感じです。

  • アルツハイマー病患者の脳は、エネルギー源としてブドウ糖を上手に使えない。
  • 一般的にブドウ糖が不足すると、脳はケトン体をエネルギー源として代用する。
  • ひょっとして、アルツハイマー病患者の脳はケトン体なら活用できるかも!?
  • 中鎖脂肪酸はケトン体を生成しやすい。
  • もしかしたら、アルツハイマー病患者に中鎖脂肪酸が役立つかも!?

ひょっとしたら中鎖脂肪酸でアルツハイマーに何かしら効果があるかもしれないが科学的根拠はない、といった感じでしょうか。少なくとも現状では、中鎖脂肪酸を飲むだけでアルツハイマー病を予防・改善できるとは言い切れないようです。

いずれにしても、アルツハイマー病に関してもココナッツオイルに含まれる中鎖脂肪酸が注目されているわけで、中鎖脂肪酸を摂取するならココナッツオイルよりもMCTオイルの方が効率的です。

ココナッツオイル人気は有名人が使っているといった情報に流されているだけで、期待する効果を求めるならMCTオイルの方が賢い選択だと思います。

この日記を書いた人

Hiro Takayama
Hiro Takayama
1980年生。東京農工大卒→上場企業→ベンチャー企業→家族経営ブログ通販。家族生活は田舎の方が便利だと分かり鹿児島に移住。豊かな自然とネットがあれば子育て以上に楽しいものはない。
Return Top