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青汁はお湯に溶かして飲むと栄養素が壊れる、は本当なの?

この日記を書いた人

Hiro Takayama
1980年生。東京農工大卒→上場企業→ベンチャー企業→家族経営ブログ通販。家族生活は田舎の方が便利だと分かり鹿児島に移住。豊かな自然とネットがあれば子育て以上に楽しいものはない。

yakan
青汁を飲む方の中には水で飲むと体が冷えるため、お湯に溶かして飲む方もいらっしゃると思います。その際、お湯に溶かすと栄養素が壊れるため、効果が薄れるのではないかと不安になる方も多いようです。実際に、

  • 青汁をお湯に溶かしてしまうと、ビタミンCが壊れてしまう。
  • 青汁は熱に弱い成分が多いから、栄養素の一部が破壊されてしまいます。
  • 沸騰したお湯だと、ビタミンやミネラルが壊れてしまうので、沸騰してなければ大丈夫。

など、お湯に溶かしたときの栄養素について心配する声があるようです。

でも、「お湯に溶かして飲むと栄養素が壊れるから水に溶かさないといけない」なんていう話はナンセンスだと考えています。もちろん、お湯に溶かすことで栄養素の一部が壊れるのは確かです。しかし一方で、お湯に溶かして飲むことが理にかなっている側面もあります。

というのも、水に溶かして飲むと消化器官(胃腸など)への負担が強くて、栄養素の吸収率が低下するからです。つまり、

  • 水に溶かすと栄養素は破壊されづらいが、消化吸収率が低下する。
  • お湯に溶かすと消化吸収率は上がるが、栄養素の一部が破壊される。

ということです。

物事にはメリットもあればデメリットもあります。その日の体調に合わせて水とお湯を使い分ければよいと考えています。

少し話はそれますが、そもそも青汁を水に溶かすかお湯に溶かすかを心配してしまうのは、「野菜は非加熱であるほど良い」といった考えがあるからだと思います。そうした「生野菜は加熱野菜に勝る」という認識は、グリーンスムージーやローフードなどの健康法を実践している方にも見られます。

でも人類の歴史上、野菜(植物)を生で食べることはあまりしてこなかったようです。なぜなら、

  • 生野菜にはアクが含まれるため、体への負担が重い。
  • 生野菜には寄生虫や土壌由来の細菌が付着しており、危険性が高い。

からです。そのため人類は野菜を加熱して、日本人の場合は野菜をお浸しにするなどして食べるようになりました。

また「グリーンスムージーやローフードは生であるから酵素が生きている」という話も散見されますが、それは誤りです。酵素に特別な健康効果などありませんし、そもそも酵素がすべて体に良いとも限りません。

例えば毒ヘビにかまれると死に至りますが、そのヘビ毒も酵素です。動物はもちろん植物も、生命体は自らの種(しゅ)を後世に残すために生きているようなものです。野菜も花を咲かせて受粉して、種(タネ)を残すために懸命で、食べられないために毒性のある酵素を持つことだってあります。

そのため人類は、野菜を加熱調理するようになりました。

グリーンスムージーやローフードなど、生野菜信仰はアメリカ発祥であることが多いように思います。広大な土地では新鮮な食べ物を手に入れるのも難しく、添加物を多用した刺激的な食品に囲まれていると、そうした生野菜信仰に陥ったりするのかなと心配になります。

「生物(ナマモノ)だから体に良い」は、必ずしも正しくありません。日本でお寿司をはじめとした生食の文化が根付いているのは、生物(ナマモノ)が体に良いからというよりも、生でも美味しく食べられる文化を築いたからだと思います。生食は、食文化に多様性をもたせることに価値があって、栄養的に価値があるからではありません。

青汁を水に溶かして飲んでも、お湯に溶かして飲んでも。無理なく飲むことができれば、どちらでも構わないと考えています。

※青汁効果については、初めて「青汁 効果」で検索したら凄い効能ばかりで驚いた!も参考になれば嬉しいです。

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Hiro Takayama
Hiro Takayama
1980年生。東京農工大卒→上場企業→ベンチャー企業→家族経営ブログ通販。家族生活は田舎の方が便利だと分かり鹿児島に移住。豊かな自然とネットがあれば子育て以上に楽しいものはない。
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